ローカライズで変更された任天堂ソフト10選

ローカライズで変更された任天堂ソフト10選

興味深い記事がGAMERANTで投稿されていたので紹介します。任天堂ソフトが日本と海外で異なる部分を指摘しているものです。

近年でこそ軟化してきたものの、90年代、ニンテンドー・オブ・アメリカは日本のゲームをローカライズする際に、厳しいポリシーで検閲することで知られていたようです。
とくに宗教、暴力、薬物、アルコールなどを避けていて、結果、日本での表現とは大きく異なっていたそう。

任天堂の誇る名作タイトルも例外ではなかったようで。比較が掲載されています。

10.ゼルダの伝説(1986)

初代『ゼルダの伝説』の初期日本語版では「聖書」が出てきました。これは欧米版で「魔法の書」と変更され、その後日本でも同様に変更されました。
ただ、英語表記が変更されても、カタカナ表記ではバイブルと表記されたままで、表紙の十字架もそのままです。

もう一つの違いは、巨大な耳を持つボスのポルスボイスです、この魔物は耐久力が高く剣の攻撃に強いが、2コンのマイクに向かって叫ぶと簡単に倒すことができました。しかし、NES(海外版ファミコン)ではマイク機能がなかったため、弓矢にも弱いよう変更されました。ゲームデータにはマイクが弱点ということが残っているようです。

9.スーパーマリオブラザーズ2(1988)

ニンテンドー・オブ・アメリカは『スーパーマリオブラザーズ2』をローカライズする際に、欧米人には難しすぎると懸念したようです。
その結果、欧米で発売されたのは『夢工場ドキドキパニック』のキャラクターをマリオに差し替えたものでした。後にこれは日本で『スーパーマリオUSA』として発売されました。

その後欧米でも『スーパーマリオブラザーズ2』は『スーパーマリオブラザーズ ザ・ロストレベルズ』と名を変え発売されました。こちらの名前のほうが本作の内容を分かりやすく表していますね。

8.スーパーマリオカート(1992)

欧米ではアルコールに対する考え方が日本とは少し違い、90年代には日本のタイトルからアルコール(飲酒)に関する一部の表現が削除していました。1992年の『スーパーマリオカート』がそうです。

『マリオカート』の日本版では、表彰台に登ったクッパとピーチ姫がシャンパンのボトルを飲むアニメーションがありました。ピーチ姫はお酒で赤くなる様子も表現されています。
欧米ではこれが変更され、クッパがシャンパンボトルを持ち、ピーチ姫はシャンパンボトルを空に投げてキャッチするようになりました。

7.MOTHER2 ギーグの逆襲(1994)

『MOTHER2 ギーグの逆襲』のアメリカ版の大きな違いはゲームのタイトルです。アメリカでは『アースバウンド』という名前で発売されました。
初代『MOTHER』は欧米では発売されていません。

他にもいくつかビジュアルに変更が加えられました。敵の「らんぼうなしんじゃ」はKKK団と比べられるのを避けるため変更されました。また、日本版のマジカントではネスが裸でしたが、アメリカ版ではパジャマを着ています。
他にも全部のバーがカフェに変更され、アルコールを指す言葉はコーヒーに置き換えられました。

6.ファイナルファンタジー6(1994)

任天堂のゲームではありませんが、『ファイナルファンタジー6』はニンテンドー・オブ・アメリカのガイドラインに沿って変更されたと考えられます。
裸のグラフィックは差し替えられ、ご存知「ホーリー」の呪文は「パール」に変えられました。

そして最も大きな違いは世界崩壊後のセリスとシドのイベントです。ここでは絶望したセリスが崖から身投げしようとするイベントがありますが、欧米版ではテキストが変更され飛び降りる動機が変わっています。
セリスの飛び降りは自殺未遂ではなく、自身を元気づける願掛けとして海に飛び込んだことになっています。

こういったキャラクターの性格にも影響がありそうな変更があったんですね。

5.スーパーマリオRPG(1996)

『マリオRPG』では日本版と欧米版に違いはありません。しかし、バトルに勝利したときのクッパのジェスチャーに重要な変更がありました。

クッパのする左腕を曲げて拳を握り、右手で左の肘をおさえる動作は「Bras d’honneur(ブラ・ドヌール)」または「ローマ式敬礼」などと呼ばれ、とても侮辱的、攻撃的なジェスチャーとされています。
日本では力を誇示するような意味ですので大きな違いですね。
欧米版でのクッパは、両拳を挙げるガッツポーズのような仕草に変更されました。

4.ポケットモンスター赤・緑(1998)

初代『ポケモン』での大きな変更点はトキワシティ(英語ではビリジアンシティ)で、プレイヤーの行く手をふさぐ老人です。
日本版では酔っ払っていたと説明されますが、欧米版では「朝にコーヒーを飲まなかったので不機嫌になっていた」と言っています。

また、技のアニメーションにも違いがあります。かみなり、たたきつける、はかいこうせんは、画面上のフラッシュの回数と頻度が減らされています。この変更は、アニメ版のポリゴンのエピソードがきっかけとなったものと思われます。

ポケモン自体にも多くの違いがあります。ポケモンの名前や体重、グラフィックの一部が異なります。1作目には人種差別を連想されるグラフィックが登場しますが、欧米で『ポケモン金・銀』のリリース時に変更されました。日本では2002年の『ポケモンルビー・サファイア』で変更されています。

3.マリオ&ルイージRPG2(2005)

『マリオUSA』の例のように、90年代の任天堂はアメリカでは難易度の高いゲームが好まれないと考えていましたが『マリオ&ルイージRPG2』では思い切った発想の転換を試みました。アメリカのプレーヤー向けにゲームを簡単にするのではなく、逆に難しくしたのです。

北米版に登場するボスのほとんどが、日本、ヨーロッパ版と比べてHPが高くなっており、それも50%〜100%増とかなりの上昇率です。
また、日本版のほうがザコ敵のHPが高く、ウェアの防御力が高いという違いもあります。

2.とびだせ どうぶつの森

最新作『あつまれ どうぶつの森』ではイベントの地域差がほとんどないのが特徴です。しかし、前作の『とびだせ どうぶつの森』では違いがあります。

例えば、節分やお盆など日本独自の祝日に関連したイベントは日本版にしかありません。逆に、「グラウンドホッグデー」や「シャムロックデー」などのイベントは日本版にはありません。

村人の性別にも違いがあります。欧米でシリーズのファンに親しまれている「グレイシー」と「サハラ」という女性のキャラクターがいますが、これはキリンの「グレース」と壁紙を売ってくれる「ローラン」です。

1.ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド(2017)

近年のタイトルでは地域差が少なくなっていますが、それでも変更が加えられることがあります。『ブレス・オブ・ザ・ワイルド』ではクエストジャーナルに違いがあります。日本語版ではリンクの視点で書かれていますが、欧米版では三人称で書かれています。

もう一つの大きな違いは厄災ガノンとの最終決戦です。欧米版では、ゼルダがリンクに、ガノンは「輪廻転生を諦め、純粋な怒りの姿になった」と伝えます。日本版では、厄災ガノンの姿は「復活への執着から生まれたものだ」と伝えています。2つの説明が大きく異なるため、翻訳ミスだった可能性が高いと言われているようです。

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