
ソニーのCEOジム・ライアン氏が、Xboxの人気サブスクリプションサービスに対抗すると語りました。
対抗する意思は示すが…
Xbox Game Passは現在もっとも人気を博しているゲーム配信サービスです。これに対するソニーの対応策に注目が集まっています。
ライアン氏はTASSのインタビューで、Xbox Game Passに対抗するためにソニーは何を計画しているのかとの問に「来るべきニュースがある」と答えました。
ライアン氏は、プレイステーションにはすでにXbox Game Passの対抗馬PlayStation Nowがあると指摘し「多くのマーケットでご利用いただけます」と述べました。
ここ数年でソニーはXbox Game Passへの対策を行ってきました。
2019年にはPlayStation Nowの月額料金を20ドルから10ドルに値下げし、Xbox Game Passの月額基本料金の10ドルに合わせました。
2020年にはPS Plus加入者にPS4の大作タイトルのセレクションを提供するサービス「PlayStation Plus Collection」を発表しました。
ライアン氏はGamesindustry.bizのインタビューの中で、
「素晴らしいファーストパーティのIPや素晴らしいパートナータイトルがすべて揃っています。プレイステーションを初めて利用する方や、PS4を持っていなかったがPS5を手に入れようとしている方が、PS Plusのサブスクリプションを利用する場合、基本的にはサブスクリプションの価格でPS4を手に入れることができます」
と現状のサービスが十分であることをアピールしています。
サービスの差は埋まらない?

しかし2つのサービスをユーザーが比較したさいに注目するのは、PlayStation Nowはストリーミングが中心で一部のゲームのみダウンロードができるのに対し、Xbox Game Passはローカルでプレイすることができることです。
そしてもう一つは、Xbox Game Passは最新のファーストパーティタイトルが発売日に提供されるということです。
サービス利用者はXbox Game Studiosの新作を二度と購入する必要はありません。
この大きな溝をソニーが埋められるのかという点が注目されますが、ライアン氏はXbox Game Passの戦略を真似することはないと強調し、新作ゲームが出たらすぐにサブスクリプションでもリリースするというマイクロソフトの戦術に反対しています。
「私たちは、サブスクリプションモデルに新作タイトルを投入するという道を歩むつもりはありません。これらのゲームは開発に何百万ドル、1億ドル以上の費用がかかります。それが持続可能なものとは考えていません」とコメントしています。
これではマイクロソフトとのサービスの差は埋まらないので、ユーザーには残念なニュースです。
Xbox Game Passでは月額10ドルで200以上のゲームにすぐにアクセスすることができます。また、EA Playのタイトルを組み込んだXbox Game Pass Ultimateも用意されています。
ライアン氏の言う「来るべきニュース」を待ちたいと思います。
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