プラチナゲームズの稲葉氏、神谷氏が「日本のPS5離れ」を否定

プラチナゲームズの稲葉氏、神谷氏が「日本のPS5離れ」を否定

プラチナゲームズの稲葉敦志氏がインタビューに答え、日本のゲームメーカーがPS5に対して関心を失っているという見方を否定しました。

Bloombergの報道では、ソニーはアメリカ、ヨーロッパ市場を重視しているため、プロモーション計画から自国である日本が除外され、開発チームも削減されているとしています。実際日本でのPS5の販売台数はPS史上最低の数字を記録し、ジャパンスタジオからは著名クリエーターたちが次々退社しています。

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現在の日本市場は任天堂が独占しており、昨年はSwitchが全販売台数の87%を占めています。

プラチナゲームズの稲葉敦志氏はVGCのインタビューに答え、PS5が日本で関心を失っていることを否定しました。

正直言ってわれわれはそれほど感じていませんし、少なくとも私自身はまだその影響を感じていません。とはいえ、日本のゲーム機業界がかつてのようなものではないことは理解していますし、大手ゲームメーカーの優先順位も変わってくるでしょう。

と語りました。さらに、

これが一般的な意見かどうかはわかりませんが、プレイステーションが日本発だからといって日本市場に力を入れるべきだとは思いません。同時にアメリカのものだとも思っていません。どこかの国のものではなく、国際的なものだと思っています。それが開発者としての気持ちです。

ただ、ユーザーの立場からすると、日本よりもアメリカを優先してリリーススケジュールを組むようになったら、それは不満になるのは間違いないと思います。日本のファンに『そういうものだから慣れろ』と言うつもりはありません。

プラチナゲームズの神谷英樹氏は、PS5のデフォルトの決定ボタンがアメリカ準拠になったことについて厳しいコメントをしています。

PS4までのデフォルトの決定ボタンは、アメリカではXだったのに対し、日本ではずっと○だったことをご存知でしょうか。PS5ではこれを統一し、日本でもアメリカと同じくXがデフォルトの決定ボタンになりました。

私にとってこれは「日本対アメリカ」という感じではないし、「日本人としてのプライドが傷ついている」というわけでもなくて、どちらかというと2つの陣営が2つのやり方を持っていて、近視眼的に片方のやり方に傾いてしまったと思うんです。その理由が理解できない。

神谷氏は、もしアメリカの決定ボタンが変更されていたら、アメリカ人も同じように感じただろうと語りました。

これは、数十年前から多くの人々の生活の一部として存在してきたゲーム文化を、少しだけ見下している。

PS5はそれを破壊してしまったような気がするし、それをする意味があったのかどうかもわからない。

と述べています。

1月初頭に日本のアナリストグループが、PSブランドが日本で「決定的に衰退している」と主張し、多くの日本のユーザーがソニーに軽視されていると感じていることを発表しました。
しかし神谷氏は、PS5の日本での普及に結論を出すのは時期尚早だと感じているようです。

先ほども言いましたが、私にとっては「日本対アメリカ」の状況ではなく、「文化A」と「文化B」の問題なんです。どちらか一方がもう一方よりも選ばれたが、それは日本からの撤退を意味するものではないと思う。

日本のゲームメーカーがソニーを見放したとはまったく思いません。PS5が最終的に日本でどのように売れるか、正確なデータがまだ十分に得られていないと感じています。

SIEのCEOであるジム・ライアン氏は、日本を軽視しているという報道を「不正確なもの」と一蹴しました。
昨年11月下旬に発表された声明で、ソニーはPS5が世界で「前例のない」需要で史上最大のローンチを果たしたと発表しました。


PS5はたとえ日本のローンチでコケたとしても、Xboxが不甲斐ない現状では時間をかければある程度の市場を形成できるとは思います。PS3が似たような状況でしたね。
懸念材料としては、逆ざやといわれているPS5をどこまで支え続けられるか、PS5が普及するまでにPCにユーザーが流れてしまわないか、という点です。PS4の最終約920万台を下回ることになると「ゲームメーカーがPS5を見放す」ことが現実になってしまいます。

とにかく、購入のために抽選したりアプリ登録やクレジットカードが必要というのではなく、一般人が思いついたときに購入できる環境でないと広く普及することは難しいでしょうね。

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