新型Switchに採用されると噂のDLSSがどれほど大きな意味を持つか

新型Switchに採用されると噂のDLSSがどれほど大きな意味を持つか

発売から5年目を迎えたSwitchに新型(Switch Proなどと呼ばれていますね)が出るという噂が絶えません。そこで採用されると言われているDLSS(ディープラーニング スーパー サンプリング)ですが、「AIが荒い映像でも綺麗にしてくれる」という程度の認識が一般的かと思います。筆者はまさにこれでした。ゲームメディアThe Gamerが「DLSSがSwitch Proにとってどれほど大きな意味を持つか、あなたは理解していない」という強めのタイトルの記事をあげていたので紹介します。


DLSS 2.0はクラウドゲーミングが登場して以来最もエキサイティングなゲームの進化ですが、ほとんどのプレイヤーはその意味を理解していません。
アンチエイリアス、アンビエント・オクルージョン、Vシンク、レンダリング・スケーリングなどは、ゲームの画質に大きな影響を与える非常に重要な設定ですが、DLSSはそれとは全く別の次元のものです。新型SwitchにはDLSS技術が搭載されると言われていますが、その仕組みについて少しご紹介しましょう。

スーパーサンプリングとDSLLの違い

DLSSとは何かを説明する前に、まずスーパーサンプリングとは何かを確認しておきましょう。これはかなり以前から存在する技術で、グラフィックスカードがディスプレイがサポートする解像度よりも高い解像度でフレームをレンダリングし、画面に収まるように画像をダウンスケールするというものです。こうして線やエッジのギザギザ「ジャギー」をなめらかにします。
しかし、ハードへの負担がとても大きいという欠点があります。GPUの処理が大きくなり非効率です。SwitchのようにGPUの能力が限られているゲーム機ではとても使えません。

そこで登場したのがNvidiaの独自技術、DLSSです。グラフィックカードにレンダリングさせるのではなく、ニューラルネットワークを使って各フレームがどのように見えるべきかを予測します。
Nvidiaはニューラルネットワークに特定のゲームの16Kフレームを与えて、余分なピクセルを生成する方法を教えることでニューラルネットワークを訓練します。AIが特定のゲームのフレームがどう見えるべきかのモデルを作成すると、Nvidiaはそのモデルをドライバーのアップデートを通じてGPUに送り、ゲームをプレイする際に参照されるようになります。

このようにスーパーサンプリングのように余計な電力を使うことなく、より高いフレームレートとより正確な画像を効率よく得ることができます。
これがかつてのDLSSの仕組みです。

DLSS 2.0で大きく飛躍

DLSSは素晴らしい技術でしたが、当初はプレイヤーや業界に大きな影響を与えることはありませんでした。2020年3月、NvidiaはDLSS 2.0を公開しました。これはDLSSに比べていくつかの大きな利点を持っています。

DLSS 2.0はピクセルの半分以下しかレンダリングしなくても、ネイティブに近い解像度を得られます。そしてゲームごとに学習させる必要はなく、さまざまなゲームに適用可能なコンテンツをネットワークで提供できるようになりました。これによってさらに多くのゲームがDLSSに対応でき、より早くアップデートを提供できます。

DLSSはアンチエイリアシングのためだけに使われるわけではありません。優れた描写能力によって、画質を犠牲にすることなく高フレームレートを実現できます。ゲームによってまちまちですが、大まかに言うと「フレームレートの向上」、「エイリアシングの低減」、「遠くの複雑なオブジェクトのディテール向上」、「テクスチャやシャドウのディテールの向上」が速度低下やパフォーマンスの影響なく実現できます。DLSSによってパフォーマンスとクオリティのどちらも犠牲にせず、ゲームを動かすことができるようになります。

噂されている新型Switchについて、ネット上では正当なアップグレードであるかどうかが議論されています。ドッグモードでは4K出力が可能と言われていますが、7インチのディスプレイの携帯モードでは720pしか表示されません。色の正確さやダイナミックレンジの改善など、有機ELディスプレイの価値を主張するひとは大勢いますが、DLSSのメリットを見落とすというミスをしています。

新型Switchではドッグモードでも携帯モードでもDSLL技術から多大な恩恵を受けることができ、それも時間とともに改善されていくでしょう。Switch本体に搭載されるGPUが最大の性能決定要因であることには変わりませんが、DSLLが絶対的なゲームチェンジャーとなることは間違いありません。


なんだかすごそうな技術ですね。現在リリース済みのタイトルもDSLLでアップグレードされるということですよね。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を高フレーム、4Kアップスケールで見たらどんな感じでしょうか?
ごろごろしながら携帯モードで遊ぶことが多いので、低電力で動かせてバッテリーの時間が伸びたら嬉しいです。

参考記事

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