『New ポケモンスナップ』ディレクターインタビュー「ポケモンを綺麗に撮れる世界」を目指して

『New ポケモンスナップ』ディレクターインタビュー「ポケモンを綺麗に撮れる世界」を目指して

『New ポケモンスナップ』ディレクターの須崎春樹氏が海外メディアGameCentralのインタビューを受け、本作のコンセプトやプロジェクト開始のきっかけなどを語りました。


『ポケモンスナップ』の人気が高かったにもかかわらず、なぜ新作が登場するまでに時間がかかったのでしょうか? また、カメラをモチーフにしたゲームに適していると思われるWii Uで新作を作ることはなかったのでしょうか?

このプロジェクトを始めたとき、『ポケモンスナップ』の新作を作ろうとしたことが何度かあったと聞いていました。写真というものがこの20年間で大きく変化したことと、Nintendo Switchという新しいハードが相まって、『ポケモンスナップ』の新しいバージョンを作るには絶好のタイミングだと思い、プロジェクトを始めました。

『ポケットモンスター』のスピンオフ作品では、『名探偵ピカチュウ』など、現実の世界にいるようなポケモンの姿を描いたものが多いようですが、『New ポケモンスナップ』でも同じように描くために、ゲームフリークと何度も打ち合わせをしたり、本作のために新しいポケモンの行動を作ったりしたのですか?

『New ポケモンスナップ』は、ポケモンの生態系を観察することが目的なので、野生のポケモンが実際に生活しているような世界を目指しました。「一匹ではどうしているのか」「同じ場所で別のポケモンと暮らすとどんな関係になるのか」など、あらゆる角度からポケモンの行動をデザインしました。私たちはポケモンカンパニーを通じてゲームフリークに連絡を取り、ポケモンの設定がキャラクターにとって自然なものであるかどうかを検討しました。ファンの皆さんが既にご存知のライバルポケモンの関係性と並んで、レンティル地方ならではの様々な行動や生態系、ポケモン同士の関係性を見ることができます。

ゲームに登場させるポケモンはどのようにして選ぶのですか?それとも、登場させたいポケモンに合わせてレベルデザインをするのでしょうか?

私のビジョンは野生のポケモンが自然の生息地や生態系で繁栄している姿を実際に想像できるような世界を作ることでした。最初はポケモンの自然な生息地や魅力的な風景、気候などを考えました。そして、それぞれの生息地でポケモンがどのように生活しているのか、また、それぞれの環境でのポケモンの関係性をバランスよく考えて、選択肢を絞り込んでいきました。適切な気候や環境、ポケモンを選んだあと、プレイヤーが調査するコースの詳細をデザインしました。また、ポケモンの世界をきれいに撮れるように、ポケモンの行動は背景を活かしたものにしたり、ポケモン同士の関係が直接わかるようにしたりしています。

野生のポケモンを表現するために、実際の野生動物の映像やドキュメンタリーを見たのでしょうか? その場合、どのような要素が参考になりましたか?

ポケモンの行動や反応は、生き物としてのポケモンを想像して作りました。その際ポケモンが本来持っている性質や、他のポケモンタイトルでの行動、現実世界の同系統の動物の行動や特徴など、さまざまなアイデアを参考にしました。例えば4本足のポケモンや鳥のポケモンを観察したときに、見た目の自然さがわかるのではないでしょうか。

オリジナル版はライトなシューティングゲームだと感じていたのですが、射撃の種類が違うだけでそういった類のゲームと同じようなテンポやスタイルを意識していますか?

『ポケモンスナップ』はシューティングゲームのようなものだと思いますが、普通のシューティングゲームのようにゲームオーバーになることはありません。ポケモンを探して写真を撮りながら、360度ぐるりと何度も体験できるゲームです。その感覚はまるでテーマパークのアトラクションのようだと思います。何度もプレイすることでより多くの発見があり、フォト図鑑の写真がどんどん増えていくことを目指して、ゲーム内のテンポや環境をデザインしました。

オリジナル版を研究していて何が一番印象に残りましたか? どのような要素を残す必要があり、どのような要素を更新する必要があると感じたのでしょうか?

私が最も惹かれたのは、他では見ることのできないポケモンの日常生活を観察でき、ポケモンの写真にはわかりやすい評価が付けられているというシンプルさでした。新ポケモンスナップ』は、ニンテンドー64版『ポケモンスナップ』のコンセプトを踏襲しつつ、20年前から大きく変化してきた写真との付き合い方を刷新しました。プレイヤーは写真を撮るだけでなく、編集してオンライン、ゲーム内、現実世界のソーシャルメディアで共有することができます。

『ポケモンスナップ』は、特定のポケモンを出現させたり、特定の行動をさせるためにしなければならないことなど、パズル的な要素が強かったと思いますが、新作ではその要素はどの程度含まれていて、どの程度拡張されているのでしょうか?

『ポケモンスナップ』には、さまざまな写真を撮るためのパズル要素があります。プレイヤーはポケモンの生態系をよく観察することになるので、ポケモン同士のインタラクションを作る際には細部にまで気を配り、特定のアイテムがきっかけとなって、ポケモン同士のインタラクションが発生するようになっています。最近は情報がすぐに共有されるようになったので、あえて複雑さを加えています。プレイヤーの皆さんにはその発見を楽しんでいただきたいですね。フォト図鑑作りの目的は、ポケモンごとにレア度に応じて1つ星から4つ星までのカテゴリーの写真を登録することです。一般的に星のランクが高いほど、より多くのパズル要素が必要になります。

『ポケモン ソード・シールド』では、フィールド上で実際にポケモンが生活しているというサンドボックス型のゲームスタイルを導入し始めました。今回の『New ポケモンスナップ』では、それと同じようなものを導入することは可能だったのでしょうか?

本作は撮り逃した写真を撮影するためにプレイヤーが何度もやり直すゲームなので、ポケモンの行動は基本的に同じです。しかし、ポケモンの中には自由に動き回るものもいます。このようなゲーム性とポケモンの生活環境のバランスを取ることを目指しました。ゲーム的な要素は残しつつも、ひと工夫したいということで、各コースに研究レベルを追加しています。コースごとに研究レベルが上がると、さまざまなポケモンの異なる行動が見られるようになりました。

スキャン機能はポケモンや背景にどのような影響を与えるのでしょうか?

新しいスキャン機能はボタンを押すだけで起動し、カメラが向いている方向を一定の距離までスキャンしてくれます。スキャン機能は隠れたポケモンや手がかりを教えてくれます。さらにスキャンした場所を分析すれば、写真のヒントや別のルートを見つけられるかもしれません。また、スキャンの音や信号に反応するポケモンもいますので、ポケモンの反応を引き出すのにも使えます。

各コースにはどれくらいのバリエーションがあって、最初のルートとはどれくらい違うのでしょうか? また、1つのコースですべてのルートを見るにはどのくらいの時間がかかるのでしょうか?

調査コースの数は明かせませんが、それぞれの環境はまったく違っていてそこに住んでいるすべてのポケモンの写真を撮ることができます。同じコースでも昼間なのか夜なのかで見つけられるポケモンも違うし、同じポケモンでも行動が違ったりします。1つのコースですべてのルートを見るのにどれくらいの時間がかかるかは一概には言えませんが、1つのコースの長さは数分程度です。それほど長い時間ではありませんが、特定のコースを何度もプレイして、周囲360度のポケモンを探してフォト図鑑を埋めていく楽しさを味わっていただきたいと思っています。


先に紹介したインタビュー記事の翻訳でした。オリジナルは下記リンクより読むことができます。ポケモンたちが生活している環境が丁寧に作り込まれているようで楽しみですね。バードウォッチングや動物系ドキュメンタリーが好きな人に向いているゲームだと思います。

Nintendo Switch用ソフト『New ポケモンスナップ』は4月30日発売予定です。

参考記事

公式サイト

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