EpicのCEO「ソニーはクロスプレイにお金を要求した唯一の会社」だと明かす

EpicのCEO「ソニーはクロスプレイにお金を要求した唯一の会社」だと明かす

Epic GamesのCEOがクロスプレイにロイヤリティを要求したプラットフォームホルダーはソニーだけだと明かしました。

Epic GamesのCEOティム・スウィーニー氏(Tim Sweeney)が、先日行われた係争中のEpic対Appleの訴訟における証言の一部として、プラットフォームホルダーのなかでソニーだけがクロスプレイでこうむった損害に対する保証を要求したことを明かしました。

審理のなかで公開された文章には、ソニーが自社の「クロスパーティー・レベニューシェア」が85%を下回った場合にロイヤリティを要求するとしています。つまり、あるゲームのプレイ人口と収益がPS4でのゲームプレイシェアの85%を下回ると、その差を埋める金額を開発会社が支払わなければならないというものです。

機密情報にはこの支払いシステムの一例が示されています。

・ゲームが一月で100万ドル売り上げた場合、ソニーのシェアが90%で利益の割合が95%だった場合は請求はありません。
・翌月にゲームのシェアと収益が同じだったにもかかわらず、ソニーが収益の60%しか稼げなかった場合、ソニーはゲーム全体のプレイシェアからレベニューシェアを差し引きその金額に15%をかけた金額、この例では約5万2500ドルを請求できます。

このように毎月ソニーに収益を報告し、30日以内に要求された金額を支払うこととされています。開発会社がこれを避けるためにできることは、ユーザーにPlayStationで課金するよう働きかけることです。

また、ソニーとの契約には「ソニーは販売会社の帳簿を監査してゲームの収益を確認し、収益分配を決定する権利がある」とされています。公開された他の文章では「ソニーはクロスプレイのサポートに消極的だった」ことが明かされています。

2018年にEpicの事業開発担当副社長ジョー・クレニア氏(Joe Krenier)がソニーに送ったメールでは、Epicはソニーとデータ共有し、E3でのプレゼンをPSブランドに合わせること。また、ソニーと連携してクロスプレイを発表することを申し出ています。クレニア氏はこれを「Epicがソニーをヒーローのように見せる」ことが目的だったとしています。この申し出はソニーに断られ、シニアディレクターであるGio Corsi氏に「クロスプレイがPlayStationビジネスを向上させることを説明できる企業は一つもない」と切って捨てました。

ソニーは以前から、PS4版のフォートナイトとSwitch版やXbox One版との間のクロスプレイやクロスプログレッションを遮断していると批判されていました。しかしあるときから方針変更され、2018年にクロスプレイをサポートすることを発表しました。

ソニーがクロスプレイを拒否していた当時、「クロスプレイをサポートしないのは収益のためだ」とソニー・オンラインエンタテインメントの元CEOであるジョン・スメドレー氏が語っていました。「誰かがXboxで何かを買って、それがプレイステーションで使われるのが嫌だったのです。単純な話です」。


前世代でPS4がゲーム市場を席巻していたこともあり、こうした契約を飲まざるをえなかったスタジオがほとんどだったと思います。どこか単一のプラットフォームが圧勝するとこういった独裁的な行為が横行することがあります。

「普及したハードで稼がせてやるんだから当たり前だ」といった意見もあるようですが、中小規模のスタジオにとっては大きな負担になり、結果ゲームの多様性を妨げます。あまり良くないことですね。

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