ソニーが強い反発を受けて『Horizon Forbidden West』のアップグレードの方針を変更:ファミ通などでは報道されず

ソニーが強い反発を受けて『Horizon Forbidden West』のアップグレードの方針を変更:ファミ通などでは報道されず

ソニーはコミュニティからの強い反発を受けて、『Horizon Forbidden West』のPS4版からPS5版へのアップグレードを提供することに決めました。

先日の記事で紹介しましたが、当初『Horizon Forbidden West』の通常版ではPS4からPS5へのアップグレードが出来ないと発表されました。現在PS5が入手困難なため、PS4版を買ってゲームを始めたユーザーは、PS5版をプレイするには再度『Horizon Forbidden West』を購入する必要がありました。

このことは予約開始日に突然知らされるというショッキングな発表だったため、各国のゲームメディアで報道され、またたくまにユーザーに伝わり大きな反響を呼びました。

ユーザーからの反発の声があまりに大きかったためか、ソニーはPlayStation Blogの記事を更新し、これを撤回することを伝えました。ただし、執筆時点では日本版のPlayStation Blogは更新されておらず、予約開始を知らせる記事には相変わらずアップグレード出来ないという旨が書かれています。

SIEのジム・ライアンCEOは「『スパイダーマン:マイルス・モラレス』や『リビッツ! ビッグ・アドベンチャー』など、ローンチに発売されるPS5のクロスジェネレーションタイトルのすべてに無償アップグレードを提供するという約束をしたことに気付いた」と述べています。しかし、新型コロナウイルスの流行により『Horizon Forbidden West』の発売日が延期されたので、このタイトルも追加費用無しでPS5版へのアップグレードを提供するということを語っています。つまり、簡単にまとめると「無料でアップグレードするはずだったのに忘れていた」というわけです。

ここでライアン氏は、「ローンチタイトルは無料アップグレードだという約束」だったことをユーザーに思い出させています。というのも、次にライアン氏は今後新たに発売されるクロスジェネレーションタイトルについてはPS4版からPS5版へのアップグレードを10$(約1,100円)で提供すると宣言しました。これは『ゴッド・オブ・ウォー』の続編や『グランツーリスモ7』など、ソニーが今後発売するすべてのクロスジェネレーションゲームに適用されます。なお、『グランツーリスモ7』がクロスジェネレーション、つまりPS4版も発売されるというのはここで初めて知らされました。

木曜日の発表は『Horizon Forbidden West』と、それを2022年2月18日に発売するために尽力している素晴らしいゲリラのチームを称えるものでした。しかし、予約開始で確認した提供内容が的外れであったことは明らかです。

昨年、私たちは、『Horizon Forbidden West』を含むクロスジェネレーションのローンチタイトルに無料のアップグレードを提供することを約束しました。今回のパンデミックの影響で、『Forbidden West』は当初想定していた発売時期から外れてしまいましたが、私たちはこの約束を守ります。PlayStation 4で『Horizon Forbidden West』を購入された方は、無償でPlayStation 5版にアップグレードしていただけます。

また、今後、プレイステーションのファーストパーティタイトルでクロスジェンダー(PS4とPS5の両方)を発売する場合、PS4版からPS5版へのアップグレードを10ドルで提供することをお知らせします。これは、『ゴッド・オブ・ウォー』や『グランツーリスモ7』など、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが発売するPS4およびPS5専用タイトルに適用されます。

ジム・ライアン President & CEO, Sony Interactive Entertainment

「今後はアップグレードはすべて有料になるのか」とお怒りになるファンもいるかと思いますが、今回のようなユーザーからの声がなければ、PS4版からPS5版への無料アップグレードどころか、アップグレードが出来ないようになる流れでした。「悪い」と「ものすごい悪い」のどちらがいいか、という選択ではありますが、確実にソニーに対する牽制となりました。

ソニーがユーザーの反発を受けて決定を覆したのは今回が初めてではありません。2021年始めに、ソニーはPS3とPS VitaのPlayStationストアを閉鎖することを決定しましたが、ユーザーから同じような反発があり、閉鎖を延期しました。

今回の顛末について、日本の代表的なゲームメディアであるファミ通や4Gamerなどの報道はありません(執筆時点)。


ユーザーの声が届いたようでなによりです。しかしそこは狡猾なジム・ライアンさん。今後はアップグレードが有料になり、しかも100円などではなく1,100円必要になることを入れ込んできました。これはちょうどゲームのPS4版とPS5版の価格差になるので、文句の言いにくい理屈の通った価格です。

しかし『Horizon Forbidden West』がアップグレード出来ないとしていたのは、なにかシステム的に困難という理由ではなく、「アップグレードさせない」ということだったんですね…。そこに判然としない気持ちが残ります。

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