Valve社の「Steam Deck」はすべてのSteamタイトルが動作するとは限らない

Valve社の「Steam Deck」はすべてのSteamタイトルが動作するとは限らない

Valve社が発売を予定している携帯型ゲーム機「Steam Deck」についての新たな報告があり、すべてのSteamタイトルが動作するとは限らないとのことです。

Steamで配信されているすべてのタイトルが携帯できる」ということから称賛された発表時の狂騒が過ぎ、大きな宣伝がされなくなった「Steam Deck」ですが、冷静になったからかValve社の発表に疑問を呈するニュースが出てきました。

ポッドキャスト「Boiling Steam」で、ソフトウェア開発会社CodeWeaversの社長であるジェームズ・ラミー(James B. Ramey)氏が、Steam DeckはすべてのSteamタイトルに対応していない可能性があるとの見解を述べています。ラミー氏は、Valve社がSteam Deckではどんなゲームでも動作すると言い続けてきたのは、単にその可能性があるからで、その根拠はすべてのタイトルをサポートする馬力があるというだけだと述べました。ただし、これはあくまで個人的な見解であり、Steam Deckの開発者と話をしたわけではないとしています。

Steam Deckの開発者のひとりPierre-Loup Griffais氏は、Valve社はSteam Deckに対応していないゲームを見つけることができなかったと語っていますが、ラミー氏によると、これは発言内容を誤って解釈したケースだろうとのことです。

最近になって、Steam Deckで動作しない可能性のあるゲームとして、『Dead by Daylight』のようなオンラインタイトル、『Destiny 2』や『PUBG』などのマルチプレイヤータイトルが挙げられています。これらのゲームはアンチチートソフトウェアを使用しており、それがSteam DeckのOSのベースとなっているLinuxとの互換性がないことが原因のようです。

しかしこれはいずれ解決できるかもしれません。ラミー氏率いるCodeWeavers社が開発した「Proton」と呼ばれるシステムを用いることによって、Steam DeckがWindowsベースのゲームを実行できるようになります。ProtonはSteamを通じて16,000本のゲームを動作させることができるそうです。そして対応タイトルは増え続けていくとのこと。

Steam Deckは、今年12月に発売予定です。


Steam Deckには3つのモデルがあり、一番安いエントリーモデルとSwitch有機ELモデルの価格差が約50ドルしかないことから、Switchキラーだと言われています。Switchと比較して幅・厚み・重さがある点と、あまりにゲーマー向けすぎることから日本では普及しないと思われますが、いちいちPCを立ち上げなくても手軽にSteamのライブラリにアクセスできるのは魅力的です。

ただ、Steamにある5万本以上のゲームはすべて携帯ゲーム機を想定して作られていません。なので7インチのモニターで快適にゲームができるのかという疑問が残ります。さらにいうと、現在Steamで人気がある『CS: GO』、『Dota 2』、『Rust』などのゲームは、マウスとキーボード、大きなモニターがないとかなり不利になります。

リソースを割いてSteam Deckに最適化しなければならないとなると、開発会社に負担がのしかかります。

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