ソニーがインディゲーム開発者との関係修復を模索

ソニーがインディゲーム開発者との関係修復を模索

ソニーはこれまでのインディゲームをないがしろにし、小規模開発者との関係を悪化させてきました。ところが、ここにきてようやく関係修復に乗り出したようです。

ソニーはPS2の成功の結果、ゲーム業界で覇権を取ってきました。そしてPS3以降、ファーストパーティの主要IPや、サードパーティの大規模AAAタイトルに、膨大な資金を投下して宣伝することでヒット作を作るという、ブロックバスター戦略に舵を切っています。

こうして開発期間が伸びることで、PS4のローンチには多くのゲームを用意することができませんでした。そこで小回りのきくインディーゲームに目をつけ、プッシュすることで数を揃えることにしました。こうしてタイトル不足を補うことができ、ユーザーの不満を回避してきましたが、大規模なゲームがリリースされるようになると、用済みとばかりにインディーゲームと距離を取り始めました。これ以降、インディ開発者たちの多くが、ソニーからの扱いについて不満を抱くようになりました。

2021年の夏についに開発者たちの不満が爆発し、あるインディ開発者のツイートをきっかけに、Twitter上で告発合戦が始まりました。「自分たちのゲームを自由にセール販売できない」「ゲームを探し出すためのツールがなく、開発者自身も自分のゲームを見つけることができない」「お金を払わない限りプロモーションの機会が与えられない」「メールの問い合わせに対し、返事が数ヶ月かかる」「それなのにPSでの売上は3%にも満たない」など、不満は多岐にわたりました。

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最近になってようやく、ソニーはこの状況を変えようとし始めたようです。

最近実施した調査の結果として、「2021 Global Partner Survey Results」と題した文書が、ソニーからパブリッシャーやデベロッパー数社に送付されました。この短い文章では夏にあった苦情には触れていませんが、調査に基づき改善すべき3つの分野が記されていました。コミュニケーションの改善パートナーの意思決定に必要十分な情報の提供パブリッシャーが懸念をぶつける人物の明確化などです。

具体的には、より優れたゲームの販売、エンゲージメント、プロモーション分析へのアクセスを提供し、ゲームの見つけやすさ向上も約束しています。これによって、小規模なインディーゲームがPS4で販売されない、という問題が解決されることが期待できます。そして問題視されていたツール類の近代化や、パートナーへのカスタマーサービス改善を、優先目標に掲げると主張しています。

この約束は本当に守られるのでしょうか?

一部報道によると、すでにソニーは一部の小規模開発者とのパートナーシップ改善に乗り出しており、PlayStationクリエイター責任者が個人的に連絡をとってきたと明かしています。他にも、これまで遅々として進まなかったソニーのレスポンスの問題が、劇的に減少したと語りました。

ローンチから1年が経過したPS5ですが、PS4の時と同じようなタイトル不足に見舞われています。「必要なときだけ声をかける」ということにならないよう、今後も規模の大小に関わらす、開発者を支援していってほしいです。


夏にあったインディー開発者たちによる暴露は、ソニーの傲慢さをユーザーに知らしめる結果となり、PS5の入手困難、専用ゲームがまったく出ない、などの不満と混ざり合ってユーザーからも批判の声があがりました。

ようやく関係改善に乗り出したわけですが、ここまでの空白期間は古傷となって残りそうです。この傷を癒やしていくためには長期間の手厚いサポートが必要ですが、ソニーがどこまで本気で取り組むか未知数です。この思いは開発者たちも同じでしょう。今後に期待したいです。

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